庭に来るヤマガラ、メジロ、ジョウビタキ、など

 

家の庭にサクランボだと言われているよく分からない小さい木 (成木になっていない) に花が咲き、毎年この時期満開になる隣の家の梅も咲き、これらの花の密を目当てによく集まるのはメジロで偶にヒヨドリも来ます。今年の年明けごろにはヤマガラジョウビタキが何故か狭い庭に降りて来て、3~4メートルに近づいての撮影も許可してくれました。結構長く居て人馴れしているようで餌を撒いたりもしていないのですが何をしていたのか不明です。その他にはシジュウカラも来ますが今年はまだ撮影チャンスがありません。シジュウカラは家の戸袋や近所の家にも良く巣をつくります。

 

 

 

 

受粉にも貢献している、この時期まだ昆虫はあまり期待できない。

 

 

 

 

 

撮影はすべて3月

 

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ヤマガラジョウビタキ

 

ヤマガラ

 

 

 

 

ジョウビタキは雌 

 

撮影したのは 1 月まだ梅はつぼみで実も無し、庭に餌など置いてはいません。結構近くによっても逃げずこちらを伺ってました。もしかすると近所に庭で餌をあげている家があるのかもしれず期待していたのかも?

他にも何種か家のすぐ近くの森で見られる鳥がいて今の時期は鳥の撮影もしてますが、もう少し暖かくなると毎年ホソミオツネントンボの綺麗な越冬個体が出てくるので楽しみです。5月に入ると稀にサラサヤンマも発生しているとの情報がありますが、昨年からこの場所近くで多分遊水池? の造成工事が始まりました。果たしてこの先どんな環境になるのか?  

 

Lucanus cervus tauricus Motschulsky, 1845 タウリクスヨーロッパミヤマクワガタ

子供の頃、夏になると虫とりは楽しみな遊びの一つでした。朝早く近くの雑木林でクワガタを見つけると嬉しくてその日いちにちウキウキ状態が続いたものです。暇さえあれば図鑑のページが手垢で黒く変色するほど眺めたのはまだ見ぬミヤマクワガタのページ。家は関東平野のど真ん中に位置していたわけで、図鑑に載るミヤマクワガタなる種は探しても絶対に見つかりませんでした。結局、遠出できるような年齢になるまで本物は手にすることは叶いませんでしたが更に歳が行ってもその頃のトラウマが残っていた? らしく何のきっかけが有ったか記憶が定かではなくなってますが、ふらふらと今では超有名な「む○社」なるところへ行ってしまったのです。大昔のことなので現在の店内とはずいぶん違っているかと思いますが、当時標本販売コーナーにあったヨーロッパミヤマをひと目みたことが運の尽き、標本を集め出すきっかけになったのは「○し社」で買ってしまったフランス産ヨーロッパミヤマでした。

 

フランス産ヨーロッパミヤマ。標本第一号です。

 

当時はカラーでこの種が載る書籍や図鑑は見たこともなく、む○社で初めて実物を見てこんなに綺麗なワインレッドになるんだーっと、すぐさま衝動買「こっ、これ下さい」となったしだいです。ちと危ない奴に見えたかもしれません。iPhoneで撮影するとなおさら色が強調され肉眼で見るよりワインレッドが鮮やかになってます。

 

昔話はこれぐらいにして、今回は多分あまり有名ではないヨーロッパミヤマのひとつを取り上げて書いてみました。変種か地域型か亜種か種か人によって扱いは違うと思いますが、このクリミヤ半島産の標本を送ってくれた欧州の研究者には亜種として扱う方もいました。とりあえず産地ラベルと外見で他地域との区別はつくよう見えます。

 

クリミヤ半島からの タウリクスヨーロッパミヤマ 45mmから58mm

 

1845年にロシアのモチェルスキー氏が記載した, Lucanus cervus tauricus に該当するとして良いと思います。体色はフランス産のようなものは今のところ見ていません。体表の点刻は幾分荒く他の多くの地域のものより艶消しに見えます。触角片状部は全ての個体4節で5節に見えるものはありません。

 

 

 

 

左の2頭は南ロシア産、一番右がクリミヤ半島産。

体長の同じくらいのものを並べてみました。クリミヤ産は大顎が他地域より発達しない印象です。

 

 

クリミヤ半島産58mm頭部。

大顎の一番大きい一本の内歯から先の歯にも特徴があるようです。

 

 

クリミヤ半島産45mm小型個体。

このサイズになると大顎の中程にある一番大きい歯とその先の内歯が融合し台形に近いカタチになってスジクワガタの内歯に似ています。

 

 

さらにクリミヤ半島産。

 

3頭並べて Lucanus cervus tauricus Motschulsky 1845 タウリクスヨーロッパミヤマ。真ん中の個体は写真で分かるくらいこの亜種?の特徴を備えているようで、全長に対してエリトラの比率が大きいです。

 

ここでタウリクスについて少し詳しく書いてます、興味のある方おりましたら見てください。

https://www.asahi-net.or.jp/~zt6h-akys/tau/index.htm

 

今回扱った地域が早く平和になるようお祈りいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Lucanus dybowski 標本展脚 Part 2

突然、何故か Lucanus dybowski デボスキィミヤマがブームになっていて、前回ロシア産を引っ張り出して展脚はじめましたが、更にしまいっぱなしでほぼ中身を忘却した標本ストックをガサガサと探したところ、中国、韓国産を幾つか発見!! と言うことで前回に続いて展脚やってます。あまり準備もなく久しぶりに始めたので、ハッポウスチロール探して来て使用してますが虫ピンも足りなくなってきました。

 

これは全て中国産ラベルです。

 

更にもう無いと思っていた 鬱陵島のラベルが付いた標本が出てきたのでこれも展脚です。ただし採集者不明で韓国から直接来たものではないです。 鬱陵島産のコクワガタは昔見た事がありましたがこの島のミヤマに関して情報をお持ちの方いらしたら教えて頂けると嬉しいです。

 

N.Koria との国境の川、鴨緑江(おうりょくこう)を挟んだ中国遼寧省寛甸満族自治県あたりのラベルが付いてます。2003採集でLucanus boileaui と同定されていますね! この頃中国産は boileaui と同定してある事がよくありました。

 

中国四川省2000年採集のラベルが付いてます。四川省ラベルのもの結構ありますが、、。

 

ロシア産の残り。

 

探したら又々デボスキィミヤマ未展脚標本が出てきたので、更にやる事になりそうです(笑)

 

 

Lucanus dybowski 標本展脚

時間ができたので久々にクワガタの標本展脚しました。そうですね~何と10年ぶりぐらいです。今回展脚したのは昔々に送られて来た標本なのですが、更に展脚が済んでいないものは大量にあって虫が付いたりカビないよう管理が大変と言いたいところですが、密閉容器にいれたまま放ったらかしにしてました。意外と大丈夫みたいです。

日本産ミヤマ近縁種に関してのページwww.asahi-net.or.jp

 

Russia から来たLucanus dybowski デボスキーミヤマクワガタです。今回は50mmから60mmの小さいやつで日本産ミヤマと似てますが日本産みたいにエゾ型とかフジ型とか大顎の形にバリエーションがありません。韓国からロシア、中国にもいて分布は広いようです。

 

ロシアでは極東の沿岸地域あたりに多いようです。日本海に面した地域ですね、沿岸地域に隣接した小さい島々にも少ないながら生息しているようで少し内陸のアムール地域あたりが北限らしいです。樺太( サハリン)には日本産と同じLucanus maculifemoratus ミヤマクワガタが生息してますが、狭い間宮海峡を挟んだロシア沿岸地域にもLucanus dybowski デボスキーミヤマは居て面白いです。

 

お湯で軟化完了、昔ながらの方法です。

 

ハッポウスチロールを見つけて来てどうにか展脚完了、後は時間に任せるだけです。

久しぶりにクワガタネタですーー。

 

追加~

 

 

上から

Lucanus manai  マナミヤマクワガタ ミャンマー

Lucanus nosei   ノセミヤマクワガタ ミャンマー

Lucanus cervus  ヨーロツパミヤマクワガタ ルーマニア 81mm

Lucanus hermani  ヘルマンミヤマクワガタ 中国 87mm  

 

庭に来る虫達

昨年、8月の終わり頃庭のイジヂクに来る虫を載せましたが今年は7月初めから猫の額ほどの庭にどんな虫が来るのか観察してみました。環境は何十軒かの家が立ち並んでいる住宅地ですが距離として1キロ以内に小さいながら雑木林が幾つかあり、この雑木林でコクワガタノコギリクワガタ、カブトムシが発生している事は確認しています。カナブンの幼虫が育つ様な環境は近くに見つけられません。以前庭にあった金柑が不手際で枯れてしまいアゲハの類は来なくなってしまいました。

 

7月初めイチジクの実にハナムグリとたぶんコガタノスズメバチ

 

アリも群がる。ハナムグリは熟れた実があればほぼ毎日4~5頭来ていて甲虫では最も多い。

 

カナブンは7月中頃から見られたが8月前には全く来なくなってしまった。

 

7月はじめにカブトムシが来ているのを発見、小型オス。

カブト雌

地面(コンクリート)に熟れて落ちたイチジクに来ていたカブトムシ、立派な角を持った大型個体。メスも2頭来て8月中頃まで計4頭を見たが、どの個体も翌日にはいなくなっていた。

 

葉を食べるだけでなく実にも齧りついているのがいた。

 

キボシカミキリは7月からイチジクに複数匹、お食事、交尾、産卵。この写真はiPhoneで撮ったもので枝の間からは隣接した隣の家の壁が映るはずなのだが何故か遠くにどこかの山々が見えているように映っているのが面白い。

 

8月の初め関東は毎日猛暑日だったが、よくイチジクで見たスズメバチが朝から庭のバケツの水に来ていた。たぶん巣に運ぶのか観察していると4~5分おきに同じ個体が来ている様子で複数匹が一緒に来る事はないが蜂も暑いと大変そうだ。コガタノスズメバチかコガタスズメバチの様でどちらが正しい日本名なのか? 2.5~3.0センチぐらいで、おとなしい蜂でいきなり攻撃してくるなんてことは今まで皆無。

 

15年前くらい前に植えた桃の木の根元近くのミョウガの葉で羽化したセミの抜け殻を二つ発見、セミの種類は分からないが桃ノ木の根で育った事は間違いなく地上に出た穴も確認、抜け殻を見つけたのは今年が初めて。蝉はイチジクには来ない、まだ !

 

その桃の木の地上3mほどの枝にアシナガバチの巣を発見。アシナガバチの巣は久しぶりに見たが今まで見た中で一番でかい。セグロアシナガバチ

 

サトキマダラヒカゲ

 

アカホシゴマダラ

2023.08.16
家の地域では今まで見たことがなかったクロカナブンが2頭イチジクに来ていた。

 

コアオハナムグリ 
花に来ているのを見た事しかなかったが偶にはイチジクなどにも来るようだ。

 

9月が近づいてくるとおそらく昨年と同じくコクワガタが集まって来ると思います。ノコギリクワガタはまだ来た事はありません。家の近所の雑木林にいけばそこそこ見る事が出来ますが発生数は少ないようです。オスズメバチやキイロスズメバチも秋口になりクヌギなどの樹液の出が悪くなるとイチジクに来ると思います。

 

追加〜

 

8.23日今年初めて来ていたコクワガタ

ハナムグリはまだ多数飛んで来るが風が強い日は少ない。中脚を前脚にくっつけてチョキにして飛ぶ。

 

アシナガバチがバケツの水によく来るようになった。

 

ルリタテハ

 

 

ノコギリが来るとしたらもっと早い時期だと思っていたが8月24日朝、初めてノコギリクワガタがペアで来ていた。小型個体だがお初でなんとなく嬉しくなった(笑)

さらに小さいノコギリが来た。

ハラビロトンボとネアカヨシヤンマ

六月になってまだろくな写真が撮れていないムカシヤンマを撮影したいと思い立ち以前目撃した事のある茨木のポイントへ向かった。天候もそこそこ良くて期待したものの全く発見できずあきらめてK氏に教えて頂いたオゼイトトンボが発生する湿地へ行ってみる事にした。

オゼイトは全くいなかった。以前は大量に発生していたが湿地は水が殆ど干上がっていて一部に水溜まりが残っているだけ、イトトンボの類はホソミオツネントンボを一頭みただけであとはハラビロトンボとオオシオカラトンボ

2023.06.10

ハラビロトンボ

 

一頭だけ見つけたホソミオツネントンボ

 

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7月に入りもうネアカヨシヤンマが出ているかなと思い埼玉のポイントへ行ってみた。

2023.07.07

 

10時半ごろに到着し昨年撮影できた場所で産気づいた個体が飛んでこないかとしばらく待つがこのタイミングでは姿はなかった。

他の場所を見て回るが全く姿はなく元の場所へ戻って待つ、12時半を回った頃にようやく一頭が現れ産卵を始めたものの狭い範囲だがあちこち場所を変えて産卵、撮影チャンスはあまり無く5分くらいで飛び去ってしまう。その後は1時間ほどのち一頭現れ産卵するかと思いきや何か気に入らないらしくすぐに飛び去ってしまった。この日目撃できたのはこの2頭だけだった。

 

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2023.08.04

 

猛暑が続く中、昼ごろ様子を見にいってみたが一頭だけネアカが飛来し低い位置に止まってくれたので撮影、産卵個体を待ってみたが暑くて一時間ほどで退却。

 

同じ日退却中にカトリヤンマ複数匹。

 

イチジクに来る虫達

数年前、何故か玄関の前に植えたイチジクの木が成長し出入りがしずらく枝を切るほどになってしまった。九月になり熟れた実は落ちてくるものもあって、玄関を開けまず下を見て踏まないようにしないと滑って転んで痛い目に遭う。

そのような状況の中、よく観察してみると結構色々な昆虫たちがイチジクの実に集まっているのが分かった。木の状態だが幹はカミキリと思われる幼虫が多数食い進みすでに枯れてしまった幹もある。何種?かのカミキリが産卵している様子だが、成虫を見る事が出来たのはキボシカミキリだった。その他甲虫ではシロテンハナムグリコクワガタ、コメツキ、蝶はタテハチョウの仲間とジャノメチョウの仲間、最近家の近くにも増えているアカホシゴマダラなど、蜂はオオスズメバチ、キイロスズメバチ、その他はハエ、アリ、等々。

 

 

熟れた実に潜り込んでいるコクワガタ

 

コクワガタは8月終わりから9月初めにかけて確認出来ただけでも5♂4♀が来ていた。皆小型個体で大きいのはいない。

 

外来種アカホシゴマダラは毎日同じ個体が来ているよう。

 

タテハチョウ

 

ジャノメチョウ

 

ハナムグリは複数匹を毎日確認、もっと早い時期だとカナブンも来ていたかもしれない。

 

幹にはカミキリの脱出抗がある。確認出来たのは複数のキボシカミキリ

 

交尾するキボシカミキリ♂はだいぶ小さい。

イチジクの葉を食べるキボシカミキリ



スズメバチハナムグリを追い出す。

オオスズメバチが他の虫達を蹴散らして良い熟れた実を独占している。もう少し小型のスズメバチも目撃したが多分キイロスズメバチだと思う、写真はまだ撮れない。

8月終わりから9月のはじめ、この時期イチジクの木にも毎日沢山の虫が来ている。