蜻蛉撮り  ヤブヤンマ産卵

昨年八月に初めて見つけたヤブヤンマが来る茨城のポイントへ今年も出かけてみた。昨年この場所を知ったのが八月に入ってからの為(遅かった?)なのか幾度かか通うものの雄が何頭か飛来したのみで雌の産卵は確認できなかった。結局昨年は雌の姿も見なかったのだが果たしてこの場所はヤブ雌が産卵したくなる様な環境があるのか? 何せヤブヤンマは昨年初めて撮影できた種で雌は見たこともない。そこでヤブヤンマに関して資料やネットやその他諸々調べてみるとこの場所は産卵しそうな条件は整っているように思える。そのうち期待はやたら膨張しはじめ今年はこのポイントでヤブ雌の産卵を狙う事に決めて、七月初めからお茶におにぎり、携帯椅子なんぞを持って幾度か出かけたのである(笑)



7月14日 今年初撮影のヤブヤンマ雄、フラッシュ発光で撮影するとヤブヤンマは目が怪しくブルーに光って美しい。探雌に来る雄の中に産卵に来る雌を待つのか近くの笹や木の枝にとまるものがいる。



これは昨年の8月撮影の雄。



これも昨年8月フラッシュ非発光で撮影したもので、肉眼で見るのと近い目の色。



7月7日 産卵に来たヤブ雌。やはり期待どおり産卵が見られた。ここではコンクリートに生えた苔に産卵していた。
初めて見たヤブヤンマ雌。




7月10日 来る雌はみんな苔に産卵。周りの土への産卵は今回確認出来ず、苔が好きなのか? 草の下で産卵しているのを見逃した可能性もあり。



7月10日 産卵場所は薄暗くフラッシュで撮影する事が殆どだが、木漏れ日がさして来た中フラッシュ非発光で撮影。


期待していたヤブヤンマの産卵はここでも行われていた分けで撮影できて嬉しかった。勿論初めての撮影である。しかし、この時期ここを訪れるヤブ雌は朝九時から午後五時頃まで待って三度訪れる程度の確率である。雄も稀に探雌に来る程度、更にこの場所で羽化殻を探したのだが他の種も含めて見つかったのはオオアオイトトンボだけ。 昨年から今年にかけここで産卵を確認できたトンボはクロスジギンヤンマ、オオルリボシヤンマ、ルリボシヤンマ、タカネトンボ、オオシオカラトンボシオカラトンボ、オオアオイトトンボ、それに今回のヤブヤンマである。ここにはウシガエルやその他のカエルが狭い水域ながら数匹住みついていて飛来するトンボを狙い飛びかかるのを見た。産卵中の個体が食われたのか羽根だけが浮いている事もあり、カエルがヤゴも食べるのか知らないが、かなりの確率でカエルの餌食になっている可能性もあるようだ。