蜻蛉撮り クロスジギンヤンマ

まだ朝晩が冷え込む四月の終わりから五月の初旬、このヤンマを見ると今年も逢えたと何となく安心する。家の地域では七月に入ると個体数はめっきり減ってしまうのだが八月初旬に撮影した事もあり稀に二化したものが秋にも見られる事もあるという。そもそもトンボを被写体にするまで四月中から飛ぶヤンマがいるとは知らなかった分けで、近所にこんな綺麗なヤンマがいたとは気づかなかった。雄はブルーの複眼に鮮やかなグリーンの胸、腹部にはブルーの斑点が並ぶ美しいヤンマである。
住宅地からさほど遠くない自然公園の中に少し薄暗い森に隣接した環境の流れがある。そこに産卵の為の雌や探雌する雄が来るのだが雄は大抵何往復かすると姿を消してしまう。それから一時間待っても現れない事もあり何せ気まぐれな印象が強いヤンマである。
根気よく待つうちに雌が来て産卵を始め、首尾よく撮影出来るかと思えば突然現れた雄がすぐさま雌を連れ去ってしまう事も良くあるから厄介である。恐らく雄は何処かに止まって雌が現れるのを待っていたとしか思えないのだが、人の目が届く場所になかなか止まってくれない。




2015.05.20


2015.06.01


2015.06.04


2017.06.06

中々写真が撮れる場所に止まらないクロスジギンヤンマ、珍しく良い位置に止まってくれた。




2016.06.18


2015.06.04

ホバリングしたところを未だ見た事がなく飛び方も気まぐれで飛翔写真を撮るのに苦労する。




2016.06.18

珍しく見える場所に止まっていたクロスジの雄が突然飛び出して連結したのは雄のアオヤンマだった。雌と勘違いされたアオヤンマもたまったものではない(笑) この姿勢のまま飛んでいた処をボケボケだが撮影したもの。




2016.07.01

水生植物や水面に浮いた草などに産卵しているのを見るが、この雌は水面に落ちた木の枝に産卵していた。
2017年、今年もいつもの場所で逢う事が出来たが、中々良い写真を撮らせてくれない。