蜻蛉撮り ルリボシヤンマとオオルリボシヤンマとヤブヤンマとか

今年は撮影に行く時間がとれずチト欲求不満な状態が続いている。8月から9月は昨年良く足を運んだポイントへ何度か行けたが、新規ポイントを開拓する時間はとれなかった。それ以降関東では今日までまともに太陽を拝めた日は少なく晴れた日を狙っては行けない身としてトンボの撮影には難義な夏だった。

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ここ数年、毎年行く筑波山系のポイントは運が良いとヤンマの類はオオルリボシ、ルリボシ、ヤブ、ミルン、等が同日に見られる場所である。
8月13日、今年初めてお目に掛かるルリボシヤンマが飛来した。オオルリボシよりホバリングしてくれ飛翔写真が撮りやすいルリボシだが薄暗い環境を好むと書く資料が多い。確かにそのようで森に囲まれ日差しの届かない場所が大部分なこのポイントにルリボシは良く来る。ここは日光が直接差し込む時間が短く今までルリボシの飛ぶ姿を良い光の中で撮影出来た事が無かった。だが今回、通う事3年目にして運よく光が射しこむ正午頃に飛来した個体が良い被写体となってくれ、このポイントでは初めてフラッシュ非発光、自然な光で撮影出来た。



8月13日 この場所で初めてフラッシュを使用しないで撮影。





昨年撮影したものフラッシュをバンバン使用。







今年撮影フラッシュ使用



ぶら下がった場面は良い位置には滅多に止まらないので中々撮れない。珍しく7-8m先の枝に止まったところを撮影しトリミング



なんとこのルリボシヤンマの雌はカトリヤンマやネアカヨシヤンマの様に草むらに潜って土に産卵していた。完全に草の下に入って10分以上もゴソゴソやっていたのを何とか頭のあたりだけ撮影出来たがルリボシヤンマがこんな産卵をする事があるとは知らなかった。


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オオルリボシヤンマは今年も8月の初めから姿を見せた。あまり低くは飛ばず偶に降りてくるのを狙うのだが、相変わらず殆どホバリングはしないしここは暗いのでフラッシュ使用。


ノシメトンボを捕らえて近くに降りたが、すぐに高いところに行ってしまった。

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ヤブヤンマは昨年と変わらない位の数を見る事が出来た。7月中は雌も良く来て苔に産卵していたが、8月は少なくなり雄が数匹探雌に来たのみで雌は見られない日もあった。




2017.8.22 産卵来る雌はめっきり少なくなった中撮影。


ここでは苔に産卵する事が多いが、苔には抗菌作用があるそうで卵が菌に侵される事が少ないのかも知れない。ルリボシもタカネトンボもここで苔に良く産卵する。



産卵中断して一休み。


目がブルーの一見雄に見える雌






近くに止まった雄。

昨年撮影した飛翔中の雄、ピントが今一。



今年はここでヤブヤンマの羽化殻を発見、昨年のオオルリボシの羽化殻に続いて少ないながらヤブヤンマも無事羽化した個体がいる事が分かった。何しろウシガエルやその他のカエルが多い場所なのだが、何時来てもオタマジャクシを見る事が無いと言う場所である。

今年も秋風が吹きはじめトンボの飛翔シーズンも終わりに近づいて来た。10月はカトリヤンマ雌の産卵と雄のホバリングを狙うつもりだが、何せ天候が味方してくれない。